イタリアのレッジョ•エミリア市の教育について語り始めると、「また、山下は海外の教育に飛びついて•••」と思われることでしょう。
たしかに、すぐれた教育方法は日本にも、海外にも沢山あります(その多くは、ジョン•デューイの思想に影響を受け、世界中に広まった新教育運動の流れにくみするものです)。
しかし、地域と行政が一体となって、学びを支えているレッジョ•エミリアの事例は貴重です。
子どもの教育はもちろん、大人も学び続け、それが地域をより良く変えていく原動力になるような公教育を、柏市で作り上げていこうと決意し、私は政治の道に進みました。
私が、教員を辞め、議員として活動するのは、このレッジョ・エミリアの教育者ローリス・マラグッツィの考えに出会ったからです。
戦後、市民たちが、戦車から学校を築き上げていきました。
自分の教室や学校だけでなく、この社会をより良く変えていくために、何ができるか?
ローリス・マラグッツィは、私の生き方に大きな影響を与えた人物です。
レッジョ・エミリア・アプローチは教育アプローチであると同時に、市民が主体となった革命的な社会実践でもあり、それは『我々はどのような未来を育みたいのか』という実直な問いかけと共に、先端的な教育理論に基づいた実践の軌跡でもあります。
今日、レッジョ•エミリアを訪問された方々からの報告会に、オンラインで参加させて頂きました。
新型コロナウィルスへの対応でしたが、オンライン、ありがたいですね。平常時でも、オンライン参加が増えれば助かります。
参加者の方々の声もお聞きでき、貴重な機会を頂きました。